以下の記事は BOAnalyzer の旧版に関するものです。最新版の BOAnalyzer2 では仕様が変わっておりますので、参考までにお読みください。
さて、今回はバイナリーオプションバックテスト分析ツール BOAnalyzer でバックテスト可能な取引形態についてご説明したいと思います。
BOAnalyzer には、バックテスト用のEAとして BOAnalyzer_EA が付属しています。このEAの説明となります。BOAnalyzer の概要に関しましてはこちら(バイナリーオプショントレーダー必携ツールの開発)をご参照ください。
以下はテスト用に作成したシグナルインジケーターです。
陽線の場合はCALL(買い)、陰線の場合はPUT(売り)シグナルが出るというものです。つまりこのテスト用インジケーターは全ての足でシグナルが出ます(^_^;)
これを使用してテスト可能なバイナリーオプションの取引形態についてご説明したいと思います。
早速バックテストをしていきます。テスターで BOAnalyzer_EA を選択しテスト対象インジケーターで上図のインジケーターを指定しておきます。
このEAのパラメーターのキモは「エントリー間隔(EntryEveryMinutes)」パラメーターと、「判定間隔(ExitMinutes)」パラメーターです。
簡単にご説明しておきます。
パラメーター | 説明 |
---|---|
EntryEveryMinutes | エントリー間隔を分単位で指定。0を指定するとフィルタリングしないで全てのサインでエントリーする。1~60を指定すると、指定された分毎にしかエントリーしなくなる。例えばここで15を指定すると、X時00分、X時15分、X時30分、X時45分にしかエントリーしなくなる。つまり、X時05分やX時10分にサインが出ていたとしても無視される。 |
ExitMinutes | 判定間隔を分単位で指定する。1~60分を指定可能。例えば10を指定すると、X時00分、X時10分、X時20分、X時30分・・・のように、10分毎の判定となる。 |
※大前提として、ローソク足の始値でのエントリーとなりますので、テスト対象の時間足以下の間隔でエントリーするようなテストは出来ませんのでご注意下さい。例えば、5分足にセットして使用するインジケーターは5分足でテストすると思いますが、この場合エントリー間隔に1分を指定したとしても、5分間隔でのエントリーになります。ただし、このようなテスト対象時間足の倍数でないエントリー間隔(EntryEveryMinutes)はサポートしません。この例で言えば1は5の倍数ではないのでサポートしていないということです。テスト対象の時間足が5分足の場合は、エントリー間隔(EntryEveryMinutes)には必ず5の倍数を指定して下さい。
判定間隔については特に制限はありませんが、例えば判定間隔に5を設定すると、X時5分やX時10分に到達後の初ティックで決済され判定されることに注意して下さい。
このテスト用インジケーターを5分足でテストしていきたいと思います。
まずは、エントリー間隔(EntryEveryMinutes)を0に、判定間隔(ExitMinutes)を15に設定してバックテストしてみます。こうすると、テスト対象時間足である5分毎にエントリーし、その決済が15分毎になります。わかりやすくするために、15分毎に赤の縦線を引いています。
さらにもうひとつ、エントリー間隔(EntryEveryMinutes)を0に、判定間隔(ExitMinutes)を60に設定してバックテストした結果も御覧ください。こちらは60分毎に赤の縦線を引いています。
では今度は、エントリー間隔(EntryEveryMinutes)を15に、判定間隔(ExitMinutes)を60に設定してバックテストした結果を見てみましょう。エントリーがフィルタリングされ、15毎にしかエントリーしなくなっているのが分かると思います。
最後にもう一つご紹介しておきたいパラメーターがあります。それは判定間隔のモードを変更するパラメーターである”ExitMode”というパラメーターです。このパラメーターに”true”を指定すると、判定間隔がX分毎ではなく、X分後になります。つまり、エントリーした時刻のX分後に判定するタイプのバックテストが可能となります。
このExitModeをtrueにして、上と同様にエントリー間隔(EntryEveryMinutes)を15に、判定間隔(ExitMinutes)を60に設定してバックテストした結果を見てみましょう。
分かりにくいかもしれませんが、すべてのエントリーが、60分後の判定となっています。
以上のように、BOAnalyzer では様々なバイナリーオプションのパターンについてバックテスト可能となっています。ぜひ、あなたのバイナリーオプショントレードにお役立て下さい。