移動平均線(以降MAと言います)は、FXトレーダーなら誰もが知っていると言っても過言ではない一般的な指標の一つです。Excel等でもグラフを描画する際に分析ツールとして使用できますね。
MAについて色々と調べていると「MAの角度が横ばいの場合はレンジ相場である」とか、「急角度に上昇しているときは強い上昇トレンドである」とか、非常に曖昧な表現が出てきます。プログラミングをやっていると、こういう曖昧な表現がちょっと気になったりします。一体何度から何度の角度までが横ばいなの?とか(^_^;)
そこで、絶対的な角度の指標となるMAを開発しました。
今回ご紹介するのは、MAの角度を正確に示し、任意の角度範囲ごとに色分け表示が可能な究極のMAインジケーター MTP_MA_Angle_Alert です。
このインジケーターは、デフォルトでは以下の様な角度で色分け表示されます。
- MAの角度が-20度より大きく+20度未満の場合に黄色(レンジ相場)
- MAの角度が+20度以上、+40度未満の場合にオレンジ(上昇トレンド相場)
- MAの角度が+40度以上の場合に赤(強い上昇トレンド相場)
- MAの角度が-20度以下、-40度より大きい場合に緑(下落トレンド相場)
- MAの角度が-40度以下の場合に青(強い下落トレンド相場)
※上記のレンジ相場、トレンド相場等の表現は何らかのデータに基づいたものではありません。
実際通常のMAを表示させてチャートを見てみると、値動きによってMAの「見た目の」角度は変化してしまいます。チャートをスクロールしただけで見た目の角度が変わってしまうので、まったく検証ができません。
正しい角度でMAを表示させるには、チャートを右クリックしてプロパティーをクリックし、全般タブをクリックし「スケールを1対1に固定」にチェックを入れた状態でOKをクリックします。
ただ、この状態ではチャートが非常に見にくくなってしまいますね。
今回ご紹介する MTP_MA_Angle_Alert を使用すれば、「スケールを1対1に固定」しなくても、正確な角度を算出し、色分け表示が可能です。
MAの色が変わったタイミングでアラート、メール通知、WAV再生が可能であることはもちろん、サブMAを使用することで2本のMAのクロス時にアラート等で通知することも可能。さらに為替レートとMAのクロス時にもアラート等で通知することが可能です。
※アラート等の通知は、全て足確定時の判定となります。
もちろん擬似MTFにも対応し、上位時間足のMAの状態を表示することも可能です。当然のことながら、この場合にも上位時間足のMAの角度を算出し、色分け表示されます。
データウィンドウを表示すれば、チャートの現在マウスがある位置の角度を即座に確認することが可能です。
MA Angle がMAの角度の値です。現在の角度は 18.17673 度ですね。同時に現在のMAの値と、サブMAの値も表示されます。
MAの角度をエントリーの根拠や、イグジットの根拠としてあなたのトレードに取り入れてみてはいかがでしょうか?「MAが横ばい」とか「MAの角度がついてきたら」とか言う曖昧な表現とはもうさようならです。