MetaTrader 4のインストールが完了したら、MetaEditorの初期設定を行います。MetaEditorは実際にMQLプログラミングに使用する開発ツールです。
MetaEditor
MetaEditorを起動するには、MetaTrader 4を起動して “F4” キーを押すか、メニューの「ツール」-「MetaQuotes Language Editor」をクリックします。

まず、初期設定の状態では日本語が正常に表示できません。このためフォントの設定を行います。
MetaEditorのメニューの「Tools」-「Options」でオプションウィンドウを開き、「Font」タブをクリックします。
以下のように、「Font」に日本語フォントを指定した後、「Script」で”日本語”を選択します。
MetaEditorフォント設定

ここに注意
「Script」に”日本語”の選択肢がない場合があります。これは「Font」で日本語フォントが指定されていないことが原因です。まずは「MS ゴシック」を選択しましょう。

さて、インジケーターの改造にはMetaTrader 4をインストールする必要があります。
MetaTrader 4を使用出来る証券会社は、国内、国外を合わせると相当数になりますが、基本的にどこの業者のものを使用されても構いません。
MetaQuotes Software Corp
ここではMetaTrader 4の開発本家をご紹介しておきます。

MetaQuotes Software Corp.
http://www.metatrader4.com/

このページをご覧のみなさんは、すでにインストール済みかもしれませんね。
ただ、MetaTrader 4をインストールする際に注意点があります。(※以下の問題は旧バージョンで発生していたものです。現在のMT4では対策されていますのでどこにインストールしていただいても構いません。ご興味のある方のみお読み下さい。)
それはWindows Vista, Windows 7, Windows 8 等、Vista以降のWindowsにインストールする場合、インストール先をデフォルトのまま “C:\Program Files” の下にしない、ということです。(64bitのWindowsの場合、”C:\Program Files (x86)”の下も推奨しません)
具体的には、Cドライブ直下に”mt4″というディレクトリを作り、そこにインストールします。ディレクトリの名前は”mt4″ではなく、任意の名前で構いません。
MetaTrader 4インストール時の注意点

理由を簡単にご説明します。
インジケーターの機能として、ファイルを出力することが可能なのですが、基本的には出力先がMetaTrader 4のインストール先のディレクトリ以下に限定されます。
このような機能を使う場合に、Windows Vista以降のPCでは問題が出てくるのです。
Windows Vista以降のPCでは、ユーザー・アカウント制御(UAC:User Account Controlの略)というセキュリティ対策の機能により、”C:\Program Files”ディレクトリは特殊なディレクトリとなっています。このディレクトリ以下には、未承認のプログラムが好き勝手にファイルを作成することができません。
ですから、ファイル出力等の機能をインジケーターで使用する場合にハマる原因になるのです。
また、世の中には膨大な数のインジケーターが存在します。上記のことが原因で正常に動かないものもあります。
もしすでにMetaTrader 4のインストールが完了していて問題なく使用できているのでしたら、あえて今インストールし直す必要はないかもしれませんが、今後上記のような問題にぶつかったときは、以上のことを思い出して下さいね。

MetaTrader 4インストール時の注意点
今後ハマらないためにインストール先をデフォルトのまま “C:\Program Files” の下にしないこと。

MetaTrader 4はFX取引に使用するフリーで高機能なアプリケーションです。
MetaTrader 4を使用して次のようなことができます。

  • 証券会社にリアル口座を作らなくてもデモ取引が可能
  • 数十種類にも及ぶ通貨ペアの値動きをチャートで確認することができる
  • 様々な分析ツールを使用してテクニカル分析が可能
  • Expert Adviser(EA)と呼ばれるプログラムでFXの自動売買が可能
  • カスタムインジケーターと呼ばれるプログラムで値動きを独自に分析可能
  • Expert Adviser(EA)とカスタムインジケーターは誰でも無料で自作することが可能

※このサイトではカスタムインジケーターのことを単純にインジケーターと呼んでいます。

ご心配なく
既存のインジケーターをちょっと改造して使用することは、それほど難しいことではないですよ。

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