シリーズ第2弾!私が考える、絶対に買ってはいけない自動売買ソフトについてです。
もしかしてその自動売買ソフト・・・人工知能搭載してます?ところで人工知能って何ですか?人間にも勝てる人と負ける人がいますよね?負ける人工知能だったら・・・。
そもそも人工知能が搭載されているって、どうやって証明するのでしょうか。所詮はコンピュータに計算させるのです。人工知能が搭載されているかどうかはどうでもよいことです。そういう自動売買システムに限ってバックテスト結果すら公開していないものです。
バックテスト結果が公開されているからといって、それだけでそのソフトを信頼することは出来ません。ただ、バックテスト結果すら公開していない自動売買システムは、絶対に購入してはいけません。
もしかしてその自動売買ソフト・・・ファンダメンタルズ分析結果をリアルタイムで数値化なんてしてませんよね?これもどうでも良い情報です。このような意味不明な言葉に踊らされてはいけません。
もしかしてその自動売買ソフト・・・複数サーバーを使用してリアルタイムで市場の動向を分析なんてしてませんよね?サーバーを10台使おうが100台使おうが、そんなのどうでもよいことです。重要なのは「どう分析してどのような判断により売買を行うか?」です。こういったたぐいの自動売買システムは、そのへんのことまでは絶対に言及していません。そんな物は存在すら忘れてしまいましょう。
これ、実は見落としがちですが、非常に重要なチェック項目です。
そのシステムは、いつでも現在のポジション状況を確認できますか?つまり、含み損の状況をいつでも把握できますか?
世の中には、決済が終わったもの(つまり履歴)のみ確認することが出来、現在のポジションを見ることが出来ないシステムが存在します。販売者に問い合わせると、「現在のポジションを見れるようにしてしまうと、コピートレード等されてしまう恐れがありますので、現在のポジションを見ることは出来ません」と言われるでしょう。
現在のポジションを見れないということは・・・つまり自分で決済できないということです。
これ、自信を持って言いますが、1000%詐欺です。MT4(MetaTrader4)のEAであればこのようなことはありませんが、そうでないシステムの場合はこの点について絶対に確認が必要です。
例えば、現在のポジションを見ることが出来ないシステムがあったとします。そのシステムの勝率は90%で、負ける場合の損失も非常に小さかったとします。ただし、現在のポジションは分かりません。
はっきり言って、このような自動売買システムは、超簡単に作れます。どうやって作るか?いろんな方法があるでしょうけど、ひとつの方法として、”両建て“を使うのです。
具体的には、いつでも良いのでまず両建てします。相場は動いていますので一方が含み益に、他方が含み損になりますね。そうして、それなりに相場が動いたところで、含み益となっているポジションのみを決済するのです。
さて、あなたに見えているのは決済して利益が出たという結果のみです。裏では同じ損失のポジションを持っているとも知らず、大喜びなわけです。
さらにシステムは両建てし、同じように含み益がある程度大きくなったところで決済します。またあなたは大喜び!裏ではさらに含み損のポジションが増えているとも知らず・・・。
これを繰り返した場合、見た目上無敗のシステムにすることも可能です。しかし、さすがにそれは怪しまれますから、適当に損失決済もすると思います。あくまでカモフラージュのためです。
さあ、もうお分かりとは思いますが、このシステム、最後にはどうなるのでしょう?そうですね。販売者が逃げたタイミングで、含み損のポジションを一気に決済ですよ!結局システム代金をだまし取られただけでなく、運用資金まで失ってしまうのです。
実はこのような話は現実にあって、現実は更に過酷なものです。なんと、そのシステムは実在しなかったのです・・・。
どういうことかというと、ニセモノのシステムを作り、ユーザーはWEB上で売買履歴を確認していた。しかし、実際には取引は行われておらず、ユーザーそれぞれの売買履歴を適当に作っていただけなのです。結局、購入者は架空の自動売買システムを購入し、運用資金はそのまま詐欺師の手に渡っていた、というオチです。
みなさんもお気をつけ下さい。もしあなたがMT4のEA以外のFX自動売買に手を出そうと思っているのであれば、一度ご相談下さい。少しはお力になれるかもしれません。ご相談はお問い合わせからどうぞ。